決して殺人者を擁護すりわけではないが、どうしてこういう状態に歪んだのか？アメリカではタランティーノ監督の『ワンス・アポン〜』にでてきたチャルズ・マンソン（彼は獄中で亡くなったが）や我が国ではオウム真理教しかり昨今だと相模原障害者殺傷事件など何かしら自分なりの善悪観があったのだろう！死刑で片付けては、そのいくまでの心理状況の過程をちゃん把握できないのではと個人的には思う。
さて今回の『ジョーカー』は見事に２時間あまりで彼が何故ジョーカーになったのか？上手くその過程含めて良く作ったと思う。監督も凄いがホワキン・フェニクスの演技は凄い！また、皮肉か思惑があるのかPTSDがまだ社会的に認知されてない時期の映画『タクシー・ドライバー』でトラビスを演じベトナム帰還兵が次第に正義感を持ち、町の浄化が自分の使命感にとらわれた役を演じ演技派として大成したロバート・デニーロがマーレイ演じ殺されるのはホワキンには失礼だが（もうすでにハリウッド唯一の演技派として有名だが）世代交代を感じ今一番ノリにのっていると思う。死んだ兄リバーも又最高のジョーカー役を演じ、すぐその後亡くなったヒース・レジャーも彼の演技を手放しで喜んでいると思う。
