てるみ

ジョーカーのてるみのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.2
何かがはっきりとクリアに分かった訳じゃないけど、
インクが滲むように軽やかに
それでいて重く深く刻み込まれた何かが
確かにあった。

所詮言葉だけの傍観者だろう
行動した責任は一切お前にある

もとから救いようのない世界。
笑って生き過ごそう。
ただの偶然の積み重なりが育む人生

良心、倫理観、正義
それらが存在するということは、つまり
反対の概念が存在するということ。
正義がある限り悪がある。
正義は悪を作り出したいだけ?
そしたら正義自体、悪なのかな。

人生に翻弄されよう。
なんか三島由紀夫の不道徳教育講座を思い出した。
なんだか体が軽やかになった気がした。
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