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ジョーカーのsmのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.7
序盤、次々に人を殺していくアーサーを見て恐怖を覚えたが、徐々にその恐怖はなくなりジョーカーがヒーローに見えてきた。ジョーカーは人々が作り上げたものであり、人々の不満、不安、怒りの塊であり象徴なのだと思った。

アーサーが苦しんでいた社会と比べ、日本はそれほど貧富の差はなく平和な方だと思う。しかしどうだろう。日本国民が困っているのに対し"国民のために"と言いつつ、今一番助けが必要な人々より自分たちの利益を優先し、挙げ句の果てには『まずまずに収まった』と発言する日本のトップたち。自分と違う、異常だと思った人に対して大きな偏見を持ち、差別をする人々。映画に映っていた社会と今の日本は何も変わらないと感じた。

最後に、ジョーカーは悪ではない。私たちの心の中にもジョーカーは存在している。
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