トム

ジョーカーのトムのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.1
ジョーカー誕生の秘密。

主演はスタンドバイミーの少年の一人を演じたリバー・フェニックスの弟ホアキン・フェニックス。
初めて見る役者だなと思えば、herの主人公を演じていた。役作りのため24kgも痩せたというから気づかなかった。
ダークナイトのジョーカーは好きだが、原作に近いジョーカーは本作のジョーカーかもしれない。

ウシジマくんのような社会の闇を描き、重低音のBGMが情景を上手く暗く表現している。
米国ではコロンバイン銃乱射事件に続き、社会で〝阻害〟された者による憎しみを持った個人から何百人という犠牲者がうまれている。
そのような社会から押し潰された〝被害者〟が〝加害者〟に変わっていく姿がジョーカーで描かれている。
ジョーカーの笑うシーンがとても印象に残るほど素晴らしかった。鑑賞者を騙すトリックもあり、楽しめた。

1つ言えるのは、
社会から押し潰された〝被害者〟が〝加害者〟に変わっていくのは、銃を持てばどの人間より大きな力を持ててしまうアメリカの銃社会だからこそ起こりやすいのだと思った。
トム

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