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ジョーカーのCatのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
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現在のジョーカーを考えれば絶っ対暗い話になるし、そもそもグロッキーなのが苦手で、昔からジョーカーも色んな意味で怖くて苦手だったから尻込みしていたけれど…!!
これは…!!!
ジョーカーの選んだやり方は許されないことだけれど、ジョーカーをカッコいいと思ってしまいました。ああ…。それくらい演技も演出も脚本も映像も音楽も!何もかもカッコいい。
ホアキン・フェニックスの動きも、触って確かめたくなるような造形美と言いますか…!

タイトルコール後の支援施設のシーンで、初めてアーサーの目が正面を見た瞬間、ああこの映画は…やられた。と悟りました。笑
絶っ対目を合わせてはいけない類の目をしていた。

最後のあの語りシーンで徐々に狂気を顕にしていくところは「あ、自分の知っているジョーカーになった…」とはっきりわかった瞬間があった。ピントが合う感じ。
血でスマイルも…やられた。カッコ良すぎた。

ただ、盛り上がりが最高潮の中1人佇むブルースが映されたシーンに、この映画が描こうとしている人間社会の複雑さが焼き付いていた気がした。他のジョーカーのシーン熱に浮かされても、そのシーンがずっと頭から離れない。
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