ピーナッツハウス

ジョーカーのピーナッツハウスのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
2.9
好きか嫌いかと問われれば、嫌いな作品。
(そもそもバットマンシリーズには全く思い入れがない、ごめんよ)

ホアキン・フェニックスの演技がすごい!という感想が多いが、この手の芝居はむしろ簡単、難しくない。
はじめから壊れているからだ。
正気の人間の中に潜む狂気が恐ろしいのである。
正気が狂気に飲み込まれ、支配されていく過程が演技者としての見せ所なのである。
彼には狂気しかない。
気の毒な境遇?だからなに?
感情移入などできないし、魅力も感じない。
見ていてしんどいだけだ。

最後に群衆の中で彼がヒーローとして祭り上げられているシーンは現代社会のメタファーのようで、少しグッときた。
映像はとても美しい。構図もいい。