ブルーススターキラー

ジョーカーのブルーススターキラーのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.9
[ジョーカー]はホアキン·フェニックスがアカデミー賞で主演男優賞を受賞し、兄リヴァーの言葉を引用したスピーチが印象的だ。[ジョーカー]では、心優しい青年アーサーが悪のカリスマ、ジョーカーになるまでを描いたオリジナルストーリーだ。アメリカの貧困についてを描いている今作の背景にあるものは、韓国の貧困についてを描いたオスカー受賞作[パラサイト]と似たような環境である。今作が危険かつ最高の映画である理由は、心優しい青年がジョーカーになるまでをわかりやすく描いていることと作り込まれたキャラクター設定の中で貧困と共に児童虐待などの社会問題についても描いている。そのため、映画に夢中になってしまう。そして、今作では、『ジョーカー(アーサー)に共感していいのか?』といったことや『ジョーカーは善なのか悪なのか?』といった議論を呼ぶ作品でもある。[ジョーカー]は[モダン·タイムス]などのチャップリン映画やマーティン·スコセッシ監督の映画からオマージュや影響を受けているといえる。