観る前の方にはとりあえず現状のバットマンシリーズとはほぼ無関係ってことは伝えたい。
どちらかというと「ジョーカー」の物語、というよりも「現代の貧困格差」を描いてる作品。
めちゃくちゃ面白いし、重く響くけど、個人的にはスゲー辛くなるんでそう何回も観たい映画ではないです...
(ダンサーインザダーク系の...)
主人公は変わり者、見た目もキモいし精神疾患のせいで突然笑いだす。挙句の果てに母親は床に伏せてるどうしようもない人間。だけどそもそも誰も彼を知らない。だから理解はされないし、もちろん救ってもくれない。
言い方はとても悪いけど「そりゃこんな扱いされたらこうなるよなぁ」っていうのと「そりゃこんなキモいやつ相手には関わりたくないなぁ」っていうのがダブルで効く。そこが謎の納得感というか、説得力を持ってきてるんですよね。
演技も役の作り込みも完璧で「キモいけど不憫!」「可哀想だけど怪しい!」をバッキバキに両立してて、狂気すら感じました...