「人間は悪いとこは見つけやすいけど、良いところは見つけにくいものです」
子ども食堂って貧困な家庭の子が食べに来るってイメージと勘違いされやすい。
実は一人でも安心して食事ができる場所ーーそれが子ども食堂です。
全編ドラマなんですが、まるでドキュメンタリーを観ているような不思議な作風でした。
自らも虐待を受けていた大学生の千晶。
腕にアザがある少女。
児童養護施設に入っていたと明るく話す中学生。
子育てに苦悩するシングルマザー。
子ども食堂に集まる様々な事情を抱えた人たちとの交流が千晶の考え方も変えていく。
里親に育てられた男子高校生が実の母親と会うシーンが心にグッときた。
里親の気持ちも複雑で、やはり実の母親以上にはなれないのか?と葛藤する。
しかし最後には里親と一緒に帰るシーンは涙ものでした。
柴田理恵はやっぱり面白い役どころで少しだけの出演なのに、暗くなりがちな作風に笑いを届けてくれた。
作品の中だけではわからない実情がたくさんあるんだと思う。
もう少しその隠れた深い部分を勉強したいと思いました。