土曜日の恋人

ほんとにあった!呪いのビデオ50の土曜日の恋人のレビュー・感想・評価

3.0
収録
『13年の呪い』🩸🩸
『警官人形』🩸🩸
『アフンルパロを視る女1』
『河原の狂気』
『アフンルパロを視る女2』🩸
『貸切風呂』
『不気味な置物』🩸🩸🩸
『アフンルパロを視る女3』🩸
『呪われたホーム・ムービー』🩸🩸


 シリーズ50作を記念してか、とても濃密な内容だった。ハズレが少ない。

 単発の投稿映像は、『13年の呪い』と『不気味な置物』を語りたい。
『13年の呪い』は、作品の13年の歴史を感じさせる一作。中村さんが登場し、ファン感涙。ビデオを見たものに呪いが降りかかるというのは、ほん呪のお決まりだが、今回の映像は、誰が見ても降旗さんに災いが集中するというのが怖い。映像も丁度いい不鮮明さ。だが、しっかり怖い。
『不気味な置物』は、これまでの岩澤演出期の作品じみた演出からの派手な霊という印象とは、一線を画す映像。表情の変化は、少し不気味という具合だが、映像全体の色味、そして、人形が顔と胴体がバラバラになった人形を持っていて、それを定点で映し続けているという強い不気味さが恐怖を駆り立ててくる。
他にも、『警官人形』もよかったし、構成が工夫された『河原の狂気』

 長編の『アフンルパロを視る女』も良い。映像は微妙だが、アイヌの伝承や史跡が登場するストーリーは、満足度が高かった。悪天候で波が荒い海岸に立つ川居演出補という、とてもホラー映画っぽいカットが挟まれている。これも好き。映像の微妙さは、最後の警告映像『呪われたホーム・ムービー』で補完。これはしっかり怖い。個人的には、『嫉妬』を彷彿とさせる映像。


U-NEXT 1回
土曜日の恋人

土曜日の恋人