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長いお別れのPSYWGNのレビュー・感想・評価

長いお別れ(2019年製作の映画)
2.3
題材はおいておくとして、

感情が
こそばゆい、から
恥ずかしい、になって
遂には、気持ち悪い、までいった

クサいというか、
なぜか共感性羞恥の極みを感じた

こんな家庭に生まれなくてよかった、
こんな家庭にしたくない、
と思ったけれど、
当人たちはこれが普通で違和感なんてないんだろうし(むしろ長女は憧れてもいたし)、
唯一同情した次女でしたが、
最後の最後でジャガイモが届いてにっこにこ。
最近実家の住所を教えたのなら届くの知ってただろうから、元恋人の農家は遅くとも7年前の別れ際には知ってたんだろうけど、
なんだか気持ち悪い。
当然、送ってくる男も気持ち悪い。

メリーゴーランドのシーンも、
数年前とはいえこのご時世ですから、
マニュアルに従い一度断った子供たちが
明らかに普通ではなく、
見るからに他人の知らないおじいさんを連れてきたのに乗せちゃうあたり、
いや、むしろマニュアル通りに
「小学生に達しない子供は大人との乗車が必須」ってことだけに着目して、
乗せちゃうってところは何か深い意味があるのかな。

土日の家族サービス
(この言葉の違和感ったらないけれど)
に情熱を注ぐ、薄っぺらい上っ面だけの人間たちを見ているような気がして、
自分には合わなかった。

主題が介護の過酷さではないだろうから、
伝わりにくかったのか、
ある程度の金があるだろうし、
本当に苦ではなかったのかは知らないけれど、

留守電の応答メッセージと会話をしたり、
医者の言いつけを守り、下だけ見て歩くような、ピュアを通り越したぶりっ子おばさんだからこそ、7年の介護を乗り切れたのかもしれない。
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