ひじり

十二人の死にたい子どもたちのひじりのレビュー・感想・評価

1.5
お粗末という一言。

密室、十二人のみ、という設定の時点で
相当な芝居力が求められるのに対して
芝居の技術が追いついていない。

期待していた杉咲花さんの芝居が酷い。
説得力もなく、ただ叫ぶだけの一本調子。
腕を組むクセや特徴的な姿勢も、やっています感全開で見ていられなかった。

黒島結菜さんの学芸会芝居や
萩原利久さんの下手な吃音もノイズ。

新田真剣佑さんと高杉真宙さんは
反対の方がいいんじゃないだろうか…
新田さんは病人に見えなすぎる。

渕野右登さんや古川琴音さんは良かった。
橋本環奈さんは、役柄の演じ易さもあるだろうが
存在感がリアルで良かった。

脚本も酷い。
途中から始まる超推理には某名探偵を思い出し笑いそうになった。会話が話を進めるためのものしかないのでキャラクターの魅力が伝わらない。


邦画の質と日本の若手俳優の底上げを
心から願った作品だった。
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