えみ

プライベート・ウォーのえみのネタバレレビュー・内容・結末

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

filmarks試写会にて

映画としてはよかったと思う
けど、メリーコルヴィンにまったく共感できなくてイライラしてしまってあまり楽しめず

こういった映画って大抵戦場でのシーンが多いけど、この作品は戦場にいないロンドンにいる普段の姿もたくさんあって、そこが良かった
戦地でボロボロになりながらジャーナリストとして存在してる姿と、ロンドンで裕福なそして少し乱れた生活をしてる姿と、当たり前だけど普段は私達一般人と何ら変わらない生活をしていて
でもメリーの心の底では戦地のほうが居心地がいいという理解できない感情があって
PTSDになって、アル中になってもそう思うのはもう理屈ではないんだろう

死体も見慣れて何も感じないというわけではない、酔っていないと死体の姿がフラッシュバックするそれでも戦場で、普通の人たちが戦争に殺されていく姿を伝えないといけないと思っていて、かつ使命感だけではなく居心地の良さも感じていてとんでもない人だと思った

世界で起きている事実を伝え、知ることはなくてはならないことだとは思うものの周りの人を危険に巻き込んでまでジャーナリズム魂を発揮するのはもうよくわかんねえなとしか思えず
メリーが戻らなければポールは生きれたかもしれないのに

情報を得ること、情報を精査すること、その情報からなにか行動すること、大抵の人は流れてくる情報をただ得ているだけで止まってしまうのにそこに命をかけてまで情報を持ってくることがどれほど大事なんだろうか

センセーショナルな写真と記事に野次馬的目線で見ている人ばかりなのに
えみ

えみ