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「プライベート・ウォー」に投稿された感想・評価

hachi

hachiの感想・評価

4.2
メキシコ麻薬カルテルやシリア内戦など危険地帯のドキュメンタリーを撮ってきたマシュー・ハイネマンの初劇映画は、これまた危険地帯を取材する実在のジャーナリスト、メリー・コルヴィンが題材。

だからこそ、彼女の精神状態にリアリティがある。そしてそれを体現するロザムンド・パイクの演技力も熟年の凄みがあっていい。

眼帯がトレードマークという海賊のような女性戦場記者が実在したのが驚き
戦争中毒

少しでも恐怖があれば前に進めない。恐怖は終わった後にすべてやって来る。真実を伝えたいだとかいうのはあくまでも建前でその恐怖自体が彼女を戦場に駆り立てたのかもしれませんね。ロザムンドパイクの身体を張った存在感に圧倒されます。
一人旅

一人旅の感想・評価

5.0
マシュー・ハイネマン監督作。

実在の戦争ジャーナリスト:メリー・コルヴィンの半生を描いた伝記ドラマ。

マリー・ブレナーが2012年に「ヴァニティ・フェア」に発表した「Marie Colvin’s Private War」の映画化で、2012年にシリアで56歳で殉職したアメリカ人女性ジャーナリスト:メリー・コルヴィン(1956-2012)の半生を描いた“戦場+伝記ドラマ”の力作で、ロザムンド・パイクが不屈の魂で戦場を駆けるヒロインを熱演しています。

2001年にスリランカ内戦の取材中に左眼を失明し、重いPTSDに苛まれながらも、その後イラクやアフガニスタン、リビアへと渡って戦場の悲惨な現実を世に伝え続け、そして2012年に内戦中の中東シリアで戦闘に巻き込まれ命を落としたメリー・コルヴィンの半生を事実を基に描いていく作品で、武器を持たずに転戦し続けるコルヴィンの不屈のジャーナリズムが全編を貫いています。

女性でありながら戦場の最前線を駆け巡ったコルヴィンの孤高の生き様が、一般市民を容赦なく巻き込む戦争の絶対悪を糾弾していくと同時に、各地で起こっている戦争や紛争の真実を世界の人々に伝える―プロフェッショナルな戦争ジャーナリストとしての使命と矜持に圧倒される力作であります。

主演のロザムンド・パイクが魅せる迫真の演技にも拍手喝采で、耐え難い記憶のフラッシュバックといった深刻なPTSDに向き合いながらも、戦争の被害者である女性や子供達に寄り添い続ける不屈のヒロインを熱演しています。
sally1987

sally1987の感想・評価

3.0
心理描写のシーンは安っぽくてイマイチだったけど全体的には骨太で見応えある。
オープニングとエンディングの廃墟となったホムスの空撮は圧巻だった。
ゆりな

ゆりなの感想・評価

3.8
冒頭、5分。
戦争映画(正確に言うと戦争ジャーナリストの映画)なのに、映像が明るくてゲームのような綺麗さが、またリアルで悲痛だ。
前評判、掻い摘んで「何度も戦地に訪れる変わった人」と聞いていたのに、とんでもなかった!メリーは強いどころか、ちょっと内気なひとりの女性だった。

こちらはフィクションだから一緒にしてはいけないのだけど「24」と同じ緊張感が終始漂う。
孤独な戦いの映画と思いきや、カメラマンのポール・コンロイとの絆も良い。

このひとつ前に観ていた「マダム・イン・ニューヨーク」に続いて、言語の通じないことの怖さよ。前半もまぁ辛いけれど、後半はもっと辛い。
大人だけではなく、負傷した子どもがどんどん病院で運ばれてくるシーンはノンフィクションのようなリアリティ。悲しくて涙が出る。

個人的には主演のロザムンド・パイクも素敵だったけれど、ポール役のジェイミー・ドーナンの演技がよかった。
初登場時は戦地を少し舐めたような小物感あったのにさ。ラストは最早、主人公よ。

2019年にもこんな素敵で意義のある映画があるのに、ロシアのウクライナ軍事侵攻が未だ続いていることも胸が痛い。(まさに速報見てたら、今日もジャーナリストの方が亡くなっていた)

マシュー・ハイネマン監督、過去作品も戦争ドキュメンタリーなのでその道のプロかと思ったら、まだ38歳!?制作にシャーリーズ・セロンの名前があったけれど監督のインタビュー見ると、あまり影響してない?というのが少し残念。
今のご時世だからこそ、より多くの人に届いて欲しい作品。
決して美化されて描かれてなく好感が持てる
この勇気はどこからくるのか
「娘は戦場で生まれた」と併せて見たい作品
アメリカ人女性戦場記者世界中の戦地を飛び回って命懸けで取材するお話


「戦ってる全ての勢力が真実を曖昧にする時、本当は何が起こっているかを人々に伝えなければ取材は失敗だ」
こんな志ある方をも知らない自分にまたまた反省😭すばらしい映画でした
yasu

yasuの感想・評価

4.5
商業映画にすることで伝わることもあるが他者は所詮他者の位置からは動かない。それを知っていても行動せざるを得ない、だから私戦、か。
2012年、シリアのホムスという街を取材中に爆撃で死亡したメリー・コルヴィンの実話。

彼女は、報道は弱い立場の人の為であらねばならない、という強い信念を持っていたので、映画化した彼女の人生のほとんどの部分は、戦地を取材している場面で構成されている。

「あなたが安全なところに居る間に、私は現地に行ってPTSDになっている」と上司にも言っていたが、壮絶な生き方である。
だが、子供が欲しかったのに二度流産したとか、彼女の内面的なプライベートな部分は、台詞だけになっている。

戦地の様子も、昨日まで普通の街で、普通に暮らしていた人々が、いきなり爆撃や銃弾に襲われ、家族も殺され、瓦礫の中でただ逃げ惑い、怯える日々が突然始まる。
そんなことが起こっている地域が現実に今なおある。
彼女の様な人がそれを知らせてくれなければ、遠い世界に居る(ただの錯覚かもしれないが)と思っている私たちは、知る術もない。

彼女は自分の人生を掛けて、危険な現地に赴き、私たちに伝えてきた。
彼女の時間や心の大部分が、戦場で泣いている弱い立場人達に向けられてきたことを、この映画が証明しているのだ。
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