葵蘭シネマ

ストレイ・ドッグの葵蘭シネマのレビュー・感想・評価

ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)
2.5
超えてはいけない一線を超えてしまった潜入捜査官をニコール・キッドマンが演じているが、ヤサグレ度と老け顔がこれまでの彼女からは想像し難いヤバさで衝撃を受けた。

回想シーンでは若く色気も感じさせる反面、現在の彼女はまるで老婆のような表情を浮かべ、改めて女性のメイクとは恐ろしいものだと、本編とは全く関係ないところで感心してしまった 笑

全編に渡って狂気とも言える言動を続ける彼女に気持ちをシンクロさせるのは、かなり困難だ。何故彼女がそこ迄の執着を見せるのかが分かるまでは、若干の違和感も感じた程。

オープニングとラストがリンクしていく所などは興味深かったが、終盤までは悪の権化のように描かれていたラスボスが、簡単に彼女の作戦にハマり、ものの数十秒で何の反撃をすることも出来ずにやられてしまう。
かと思えば、その後の回想シーンも含めた最終盤はかなり説明臭いクドさを感じ、何かモヤモヤが晴れない作品であった。