ShigeyukiFuruta

アナベル 死霊博物館のShigeyukiFurutaのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)
4.3
過去の死霊館、アナベルシリーズは全て鑑賞済み。めちゃくちゃファンって訳でもないのですが、見に行っちゃうんですよねぇ。
今回は第1作「死霊館」の後の話のようです。


アナベル事件を解決した退魔師のウォーレン夫妻は事件で人形を自宅の地下室に「絶対に開けるな」とまで書くほど厳重に保管をする。
その後、ウォーレン夫妻は一晩仕事で家を空けることになる。娘のジュディ(マッケナ・グレイス)を一人にすることはできず、姪のメアリー・エレン(マディソン・アイズマン)がベビーシッターをしてくれることに。「安心して出かけられる」と思いでかけたウォーレン夫妻だったが、メアリーのクラスメイトのダニエラ(ケイティ・サリフ)がやってきて、地下室に入ってしまう、、、

というとっても分かりやすいストーリ。本作は主役がティーン中心の女の子3人組というのがポイント。悪魔払いの専門家、ウォーレン夫妻がおらず、戦うすべを持たない女の子たちが襲いかかる恐怖と対峙するというのが緊迫感を高めてて良いです。しかも、ちゃんと3人それぞれにストーリー(青春的な)があって、心を入れて見守りやすくなってます。

肝心の怖さはというと、さすが安定と安心の「死霊館」印。怖がらされるのが分かっていてもちゃんと怖いのは流石!雰囲気を作って、画面に集中させて、心拍数を上げて、、、ちょっとしたタイミングずらしや、一息したところで再度襲い掛かる恐怖。もう匠の技ですわ、、、

ちゃんと人を描きつつ、感情を作品に誘ってくれる。だから怖さも絵的なものだけでなく、彼女たちが感じる恐れを共有できる。良いホラー映画でした。残念なのは、尺が短くて「もう少し見たかったなぁ」と思った点。

あ、あと主役の3人組が揃いも揃ってはちゃめちゃ最高に可愛い(特に問題を起こすダニエラ!)ので、見終わった後に至福な気持ちにもなれます。