ワカミヤオリエ

jamのワカミヤオリエのレビュー・感想・評価

jam(2018年製作の映画)
4.0
‪(※敬称略)

・因果応報はマジ‬
‪・大体シリアスになり切れない青柳翔‬
‪・大体車の運転してる町田啓太‬
‪・大体バーサーカー鈴木伸之‬
‪・大体ずっと笑顔の老婆
・イヤな感じのワルの演技が巧すぎる秋山真太郎
・ほんとに出番ワンシーンだった佐藤寛太‬
‪・他の劇団EXILEメンバーより出番とアクの多い筒井真理子‬
‪・真の主役、筒井真理子では?‬

・最後の最後で「え?」って声出して困惑してたお客さん何人もいらしたんですが次回への引きって捉えました
(後出しで2あります発表されたけど最初から次回作ありきで作ってたんじゃ?)(続編見たいに決まってる)
・トンカチ持った鈴木伸之が強すぎて暴力シーンにあるべき怖さが(いい意味で)無かった。鈴木伸之無双がもっと見たい……お礼参りにはトンカチ1本あればいいことが証明されてしまった
893の血に濡れたトンカチ携えた男が終始笑顔の老婆を乗せた車椅子をのそのそ押してる画が強すぎてこんなのぜったい夢に見ちゃうだろ……鈴木伸之が住んでる周辺だけ羽生蛇村でしたって言われても信じるぞ
この画が撮れる北九州こわすぎる今後もよろしくお願いします
・DTCの文脈があるせいで八木将康が「いいこと」と言うたびに空気が面白くなっちゃうのずるくない!?(少なくとも劇場にいる皆さんたちはフフッ……となってらした)
・他にもハイロー文脈の弊害としては下っ端を演る小野塚勇人にキリンジを重ねて微笑ましくなっちゃったり、車と相対するシーンや病室で電気をつけたり消したりつけたり消したりする青柳翔が問答無用で面白く見えてしまったりなどがあります


・どうして主人公を3人にしたのかが気になってたんですけど、
ヒロシ、タケル、テツオがそれぞれ
中庸、善、悪の体現だったからなのかな〜と見終わってから思いました

ヒロシは中庸なので良くも悪くも"普通の人間"(100%の善性は無く、かといって完全な悪にもなり切れない)なんですけど、
それぞれ"善"と"悪"に極振りしているタケルとテツオは間違いなく狂人の部類で

悪党であるテツオはもちろん、善故に一見"まともな人間"のフィルターをかけてもらえるタケルこそ一番の狂人だったと思います
(狂わざるをえなくなった理由もわかるから余計に……)
(まともな人間はあんなジンクスに過ぎない希望に自分の生活のすべてを投げ打ったりなんかしないんだよ)





次回作も主人公3人体制だといいな


面白かったです