このレビューはネタバレを含みます
ピエール瀧の一件もあり、絶対にロードショーでかかってるうちに劇場で観なければならぬという物好きの使命感に駆られ、重い腰を上げてようやく鑑賞。
"普通"を強要され、そうでない者は晒し上げられる現代において、天鳳乱発のイカサマ麻雀をクライマックスに据えた笑えるほど荒唐無稽な本作が東映配給で全国公開されたという奇跡的な事象に私は惜しみない拍手を送りたい。強烈な社会風刺の数々にクラクラ。こんなに何度も腹を抱えて笑えた作品は久しぶりである。
どのキャストも好演しているが、特筆すべきはAI麻雀ロボを演じるベッキーだろう。人智を凌駕する驚異的な麻雀の腕前を見せるも、ラストはまさかのターミネーターライクな幕切れ。驚いてシュワちゃんもフリテンするレベルである。