show

麻雀放浪記2020のshowのレビュー・感想・評価

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)
2.8
◆麻雀放浪記、2020年問題

坊や哲が2020年にタイムスリップしたらどうなるか、というまさかの設定。ただ2020年といっても、現在の私たちの社会ではなく、マイナンバーがチップで人間の頭に埋め込まれ、東京ゴリンピックは戦争で中止になり・・・というパラレルワールドとしての2020年だった。

でもなんかなー。この「2020」という設定が、話の落ち着きを無くしているような。2020というのは今の僕たちが生きる時代だから、僕としては「あー今のぼくらが生きてる時代に坊や哲が来るのね」という気持ちで映画に入った。でも「映画のなかの2020年」は、頭の中にチップが埋め込まれていたり、ゴリンピックが戦争で中止になったりと、私たちが生きるのとは違う2020年。

なんだけど、マイナンバーとかオリンピックとか、微妙に「実際の2020年」と絡んでくる。結果、映画の世界がパラレルワールドになりきれていないというか、「違うもの」として頭にすっきり入ってこないというか。タイトルに「2020」と明示する必要があったのかなあ、とも思えてくる。2030年くらいの設定だったら、もうちょっと設定がすっきりしたのかもしれない。でも「麻雀放浪記2030」だったら、たぶんタイトルとしてキャッチーじゃないよね。難しい。
show

show