フィネシル

テルアビブ・オン・ファイアのフィネシルのレビュー・感想・評価

3.6
粗野な男(検問所のイスラエル軍人)が妙に脚本の勘を見せるという点ではウディ・アレンの『ブロードウェイと銃弾』的。

役者や脚本家をとりまく人間関係や経済事情(下半身もからんでくるので、その意味でも下部構造といってもしれないかもしれない)が絡み合い、ハプニング的に劇中劇を当社の脚本から変えていってしまう(三谷幸喜『ラヂオの時間』に似ている)点で一定のコメディは担保されているものの、このテーマ、切り口、舞台を考えると少し残念な出来な気もする。