テルアビブ・オン・ファイアの作品情報・感想・評価・動画配信

「テルアビブ・オン・ファイア」に投稿された感想・評価

面白かった!
5分と座ってられないと言われていた冴えないサラムの成長、検問所から抜け出せたアッシ…脚本の変更を言ってくるなんて笑の大学みたいにシリアスなラストになっていくのかと思いきや(重要な政治的問題のある地域だし)平和的に軽やかに着地。
ドラマの時代と現代、変わらない情勢、それぞれの生活は脈々と続いている。
「延々と続くアメリカのドラマのように、パレスチナのように…」コメディの中に伝えたい現状がしっかり織り込まれている作品だった。
結構シリアスな感じもあるんだろうなと思っていたけど全然そんなこと無くてとても良いサクッとコメディだった🙆‍♀️
パレスチナ問題以外でもこういう映画作ったらいいなあ…😊
歴史的背景も大事だし各々の意見があるからこそのあのラスト良き😳✨
フムスは私も苦手😭
なつこ

なつこの感想・評価

3.6
なるほど、そうきましたか。
コメディとはいえ情勢が情勢だから、どんな結末になるのかと心配してましたが、みんなハッピーで良かった♡

毎日行きも帰りも検問を通らなきゃいけない生活なんて、日本人の私には考えられないです。会社遅刻しちゃう!(そういう問題ではない)
その検問で、サラムがたまたま出会った軍司令官のアッシ。この出会いが、サラムとアッシの運命を変えていく。

劇的な事件が起きるわけじゃなくて、でもそれぞれの国や立場の違いで、撮影現場でもアッシとの間でも、色んなズレが生まれて、それを何とかしようとするサラムにハラハラするし、ちょっと笑ってしまう。

最初はアッシにアドバイス貰いまくって、脚本家とは名ばかりと思ったけど、少しずつ自分の中にあるものを脚本に落とし込んでいけるようになって、最後の取引も機転が利いてて、サラムもちょっと成長したなぁと(誰目線?笑)

個人的にフムスは苦手なんですが、本作ではアッシへの貢物がフムスだったので(笑)ホントに美味しいやつを食べたら違うのかな…🤔
chip

chipの感想・評価

3.7
パレスチナ問題を
サラッと笑いに包んだ映画でした。

イスラエル国内に点在するパレスチナ自治区、
国内を行き来するのも、検問所の許可が要る現状。
もちろん通勤にも…
検問所の前の渋滞はすごいだろうなぁ~


「テルアビブ・オン・ファイア」
国内のイスラエル人もパレスチナ人もからも人気のTVドラマのタイトルでした~
対立する民族…
どちらも立てなくてはならない、
脚本家の一人、パレスチナ人のサラームが、
検問所の役人から圧力と
TV局側の意向の間で右往左往する様子がなんだか面白いのです。
深刻さを隠して、わざと軽く描いているように感じました。
なかなか機転の利いた驚きの最終回でした!


ヒロインと軍人のキスシーンは…
ハラール認証は×
コーシャ認証は〇
こんな会をしていました~
イスラム教とユダヤ教の違いですかね?

サラームが恋人にこんなことを言います。
「パリ、ローマ、東京…占領がないところに行こう」
故郷を不自由に感じていることがあるのでしょうね。。


さて、この人気ドラマ
シーズン2もありそうです、
脚本家の苦悩が続きますね…
コメディへの昇華

パレスチナ問題は、問題の根が深く長く続いていることは知っていたけど、紛争が起こると新聞やニュースで目にしながら強く印象に残ることがなかった。この映画を観て、詳しく知りたいと思って調べてみた。アラブ人とユダヤ人が対立する理由、映画で描かれる検問所の役割などがよく分かった。イスラエル国内の移動でも、アラブ人はイスラエル軍の許可を得るために検問を通過しなければいけないということに驚いた。

アラブ人のサラームと恋人や母、イスラエル軍司令官のアッシとその家族、イスラエル国に暮らす市井の人たちを知ることで、その背景にある国や歴史をもっと知りたいと思った。タイピングの文字が右から左に打ち込まれることや、フムスというアラビアの郷土料理など、初めて見る文化は新鮮だった。

何より、映画の中に出てくるドラマという劇中劇の構造が面白かった。主人公のサラームの脚本によるドラマの中のセリフと、映画の登場人物の生活の中の言葉が入れ子で行ったり来たりするのがとっても面白く、お洒落な脚本だなぁと感じた。

アラブとユダヤの対立というシビアなテーマを扱いながら、どちらが正しく、どちらが間違っているか、相手に対する偏見や先入観が強く描かれないことで逆に抑圧された思いが強く感じられた。サラームは、いつも飄々としていて決して怒りの感情を表さない。耳がよく、人の話をよく聴くことが彼の持ち味だ。自己主張の強い身の回りの人たちの話をよく聞きながらも、その高圧的な態度や一方的な言葉に怒りをため込んでいる。恋人のマリアムに対する「パリでも東京でも、自分の住みたい場所に行きたいよ」「占領が無いから」という言葉は、ひじょうに重たい言葉だった。

脚本家サラームがドラマの最後に振り絞った知恵は、苦肉の策であったのかもしれない。アラブ人のおじは「攻撃か降伏か」と二者択一を迫り、イスラエル人のアッシは自民族の支配を匂わせる結末を求める。どちらの提案(要求)を採用しても、二項対立は平行線をたどるか、一方の強い反発を招くだけだっただろう。

議論にしかならなかったイスラエル人の〇〇さん、アラブ人の〇〇さんといった視点から、〇〇さん個人の自尊心を満たすことに視点をずらしたのには思わず膝を打ってしまった。また、喧嘩両成敗っていうのも一つの人間社会の知恵だよなって思った。
パレスチナ、ラマッラー
第三次中東戦争を目前に控えた1967年を舞台に、祖国パレスチナのためイスラエルの情報を得ようと、身分を偽りイェフダ将軍の元でスパイ活動を行うマナルと、その恋人マルワンの三角関係を描いた女性人気の高いメロドラマ『テルアビブ・オン・ファイア』
その製作スタジオで雑用係兼ヘブライ語の発音指導として働くアラブ人のサラームは、番組プロデューサーのおじバッサムのコネで業界に入ったものの、パッとしない日々を送っていた
そんなある日、サラームはマナル役のフランス人女優タラのシーンで女性の美しさを「爆発的」と表現したことが気になってセリフを変えるよう進言するも、演出家のアテフや脚本のワファから猛反発を受けてしまう
しかしタラがそれに賛成したことで脚本を変えることとなり、彼女の信頼を得ることになるが、製作陣からは目を付けられてしまうことに
その帰り道 東エルサレムにある自宅へ向かうサラームは、国境を越えるため検問所を通っていた
その際 昼間の出来事が気になり、検問を担当していた女性兵士に「爆発的」と言われて嬉しいかを聞いたサラームは、危険人物と勘違いされてしまい、検問所の司令官アッシの下へと連行されてしまう
アッシの質問に対しサラームは、見栄を張って脚本関係の仕事と答えてしまったがため、『テルアビブ・オン・ファイア』の脚本家であると勘違いされる
アッシは『テルアビブ・オン・ファイア』を反ユダヤ的と形容しながらも、妻が作品の大ファンだと明かし、結末はどうなるのかと詰問し、自分と同じイスラエル人のイェフダ将軍とマナルが結婚することを提案され、サラームは適当に話を合わせて解放されるのだった
その日 仕事を終えたアッシが帰宅すると妻や妹が『テルアビブ・オン・ファイア』を観ているところだった
普段は冷めた態度の2人だったが、アッシは脚本家に会ったと言うとすぐに食いつかれる
得意げに物語の結末はマナルがイェフダ将軍と結婚するはずだと返したアッシは、堅苦しい軍人である彼とくっ付くのはロマンティックではないと反発されてしまう
それ以来 ドラマを通してイスラエル軍人である自分の尊厳を取り戻そうとするアッシは、サラームが検問所を通るたびに呼び止めては脚本への口出しを始めるようになり、そのアイディアを現場に持ち込んでみたサラームは意外にも反響を得て脚本家になってしまうが・・・



パレスチナ問題をユーモラスに描いたコメディ映画

長らく続く悲惨な紛争など根深いパレスチナの問題を劇中劇にも上手く取り入れた優れた脚本に支えられた作品

簡単にパレスチナ問題をおさらいしておくと、
今現在イスラエルとして知られる国は、もともとパレスチナというアラブ人の国だったものの、諸々の利権を狙った英米の後ろ盾を得たユダヤ人がパレスチナを塗り潰すようにイスラエルを建国した
居場所を失ったアラブ人達がガザ地区やヨルダン自治区に集まるようになると、それを許さないイスラエルのユダヤ人達との間で戦闘が繰り返されるように
1993年にアメリカの仲介でイスラエルとパレスチナ自治区両国の共存を方針とするオスロ合意が行われるも、それを進めていたイスラエル首相が暗殺され、イスラエルの強行派により合意は反故にされる
以降もガザ侵攻などの紛争が続き、パレスチナ自治区は実質イスラエルによって封鎖されている状況となっている
本作の主人公サラームなど一部のアラブ人達はイスラエル軍が闊歩する中でも昔からの居住地で生活しているのが現状で、監督のサメフ・ゾアビもイスラエル育ちのアラブ人であることを公言しており、肩身の狭い中で育った経験が本作にも表されている

という多くの悲劇を生んだパレスチナ問題を皮肉り、ユーモアに変えながらもその現状を訴える力強さを持つのが本作である
気が弱くアッシに振り回されるサラームと、自信家でサラームを振り回しながらも家族に認められたいアッシを通してアラブ人とユダヤ人の関係性を描いていることも面白い
また劇中劇である『テルアビブ・オン・ファイア』での、アラブ人のマナルとユダヤ人のイェフダ将軍の間で揺れ動くマルワンを取り合う構図(彼女はもともとマナルと恋仲)は、まさにパレスチナ問題そのもの
随所に表れる小ネタを通してアラブ人とユダヤ人の関係性も見えてくるし、監督の意図する両者の文化的な分断というテーマにも触れることができる

またイスラエルともパレスチナともどちらかに偏った描き方をせず、平和的なまとまりに仕上げているのも上手い
両者さまざまな言い分はあれど、『テルアビブ・オン・ファイア』(パレスチナ問題)を平和的なハッピーエンドに導けるのはサラーム(アラブ人)とアッシ(ユダヤ人)だけ
ユーモアに富みながらも、そんな平和への願いが感じられる良作です
観ましょう
pinooo129

pinooo129の感想・評価

3.4
イスラエルとパレスチナの様々な様子を大人気のメロドラマを通して描いてゆく。こんな穏やかなパレスチナもあるんだと少しホッさせられる。パレスチナの悲惨な部分は映されていない。
RIO

RIOの感想・評価

3.5
そういえば大学時代、友達とふらっと寄った映画館で鑑賞していたことを思い出しました。
パレスチナ問題、時事ニュースとして耳にすることはあっても、全く理解出来ておらず…。お恥ずかしながら興味も薄かったもので、作品の根源で描かれているところを掴みきれなかったのが残念。

ただ、このようなテーマを扱ってはいても、かなりコメディタッチで上映時間もサクッと短め、ストーリーは昼メロドラマの脚本をめぐるゴタゴタ劇なので、飽きることなく楽しめると思います。
監督側も政治的な問題提起を重視していたとのことで、国際問題への興味を持つきっかけとしては個人的にありがたい映画でした。
Kanito

Kanitoの感想・評価

3.8
パレスチナが舞台の映画で、コメディって今までイメージがなかった!

パレスチナ人のサラムが、検問所でアラブの人気ドラマの脚本家と盛って話したことから、イスラエル司令官が脚本にアドバイス、、からの口出しをし始めるという話。

民族間の問題が垣間見えつつも、両国のドラマ視聴者は意外と「だってアラブのドラマだもの、結末はアラブよりよ」と現実的。
一般の家庭の温度感がおもしろい。
一方でかなり荒い手口でイスラエル軍司令官がパレスチナ人青年を脅す場面も。
これが今どきの二国間の関係?
そして結末が好き!

主人公サラムとタラは「パラダイス・ナウ」にでていたし、マリアムは「ガザの美容室」に。監督?は昨日見た「オスロ」にでてたし、「ファウダ」のシリンまで!知ってる人がたくさんいて違う意味でも面白かった☺️
tori

toriの感想・評価

4.5
ブライアン・デ・パルマばりのちょっと大げさなつかみでのっけから引き込まれる
こういう自虐的な映画を作れるところがイスラエルの余裕なんだろう

メロドラマのシーズン1が完結したようなラスト
シーズン2はパレスチナ製作であって欲しい
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