シゲフジ

響け!情熱のムリダンガムのシゲフジのレビュー・感想・評価

響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)
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強烈なカーストによる差別と、そこに立ち向かう青年の物語。自分が打楽器の製作者であるにも関わらず、動物の皮を扱う(→不浄である)との差別から、その楽器の演者となれない現実に起こりうる悲劇。アウトカーストの主人公・ピーターと、バラモン階級の人間国宝・ヴェンブアイヤルの愛憎入り交じる関係性が印象的だった。

インド版の『セッション』とでも言うべき音楽映画を、『スラムドッグ$ミリオネア』でオスカーを受賞したA.R.ラフマーンが劇伴を作曲し、その甥であるG.V.プラカーシュ・クマールが主人公を熱演。

最強のリズムで伝統芸能に革新を起こし、差別をはねのけるよき映画でした。
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