望月

ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズの望月のレビュー・感想・評価

2.5
キルバス役の役者さんのファンが見たらとても楽しめると思う作品。セクシーかつ個性的な動きを遺憾なく発揮して、癖のある悪役を好演なさっている。

それ以外はビルドの本編のガバ感といつものVシネのぽっと出のヒロインで話を進めるやり口がベストマッチとは言い難い。

なんのために新世界を作ったのか、全ての労力が無になる展開
そしてその新世界と引き換えにヒーローの孤独を受け入れたはずの主人公の決意すら水泡と化す物語。

兵器としての仮面ライダーは必要ないとして平和な世界を作ったはずなのに、結局必要なのは、この作品が「仮面ライダー」であるから逃れられないんだろうか…

あと、ネットで流行ったからとお遊びのようにぶち込んでくる難波ステッキネタがどうにも笑えない。あれは、あのキャラが引き返せない覚悟を決めたシーンの象徴のはずで、とりあえず笑いを取るために気軽にやらせるのはどうかと思う。

Vシネがノルマになっている昨今、無理から作った感が強いので、本編補完というよりも蛇足感が強かった
望月

望月