インタビューで言っていた『フェミニストと公言すれば、反男性というレッテルが貼られる恐怖』というのは私も感じるけど、そもそもなぜ恐怖してしまうのか?これも問題だと思う。
フェミニストは、声を上げるのは女性だけに限定されているわけではないのだから(ここが一番最初の問題だと思う)、男女共に同じ目線にするにはどうすればいいのだろう。
フェミニズムって今女性が強いられている立ち位置から、男性のいる立ち位置まで引き上げることで、
同様に、今男性が強いられている立場、更に言えば最終的には個が強いられている立場を向上させることが目的であったり、其々の特性の権利や、性差の解放についてなのだから、
それが出来たなら少しづつでももっと生きやすくなるはずなのになぁと思いながら、日本のジェンダーギャップ指数がめちゃ低なのはイコールこれはもうわたしのことだと戒めている。
おそらくほとんどの人が生きてきた中で何かしら理不尽な性役割を押し付けられてきたはずなのに、
残念なのはこの話題について真剣に話し合おうとする人がわたしの周りにいないという事。まず話題にもならない。
そして、私自身もかなり知識不足だという事。
でも知識があったからといって問題が解決するわけではないのだから知識なんてものはほぼ不要なのではと思う。
このドキュメンタリーは女性フェミニストたちのインタビュー集の為、かなり偏りはあると思うけど面白い話も幾つかあるのでたくさんの人に観て欲しいなとは思いますが、
ズレてしまった全体の仕組みをシンプルに問い、自身をフラットなチューナーへ合わせるには先ず『はちどり』等の作品を私はおすすめします。
が、ただ観ただけでその先が無いなら結局は堂々巡りなだけで何もはじまらない。(ここがめっちゃ重要)
わたしが一番恐れているのは、
偏った思想や、生きてきた中でしか生きれなくなってしまうことなのだけど、
いろんな価値や思想を知って、何を選択しどう生きていくか、そしてその場所から変化していくことはとても楽しいことだと確信している。
一生のパートナーは自分なのだから、
あなたはあなたを大切にしていいのだし、生きていく中であなた自身の権利をおざなりにはしてほしくない。
わたし自身も、そして知らない誰かに対しても、それを忘れないようにいたい。