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運び屋のy子のレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.8
じいちゃんに癒される映画、でした。
主人公は完璧な人間ではない、家族を悲しませている、だからといって悪人ではない。道端に困った人がいたら助ける。火事で焼けた店に金を出す。虚栄心かもしれないが、それだけではない気もする。金のために悪事も働く。悪びれていない。よく分かってないようにも見えるし、何もかも飲み込んでいるようにも見える。望まれた訳ではない人生訓をたれたりもする。聞いた方の人生も変わったような何も変わっていないような。困った人だと思う。けれど憎めない。
とらえどころがない。主人公も、周囲の人々も、繰り広げられる状況も。
でも人間とは、人生とはそういうものかもしれないなと思わせられた。
ところで、演じているクリント・イーストウッドを見るだけで幸せになるのは、これはもう仕方ない。
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