りさ

運び屋のりさのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.4
初・クリントイーストウッド作品。
自分の居場所や大切な家族の為に、犯罪と知りながらもトラックを走らせる主人公。犯罪映画なんだけど全然重くもなく暗くもなく、むしろ所々ユーモアが散りばめられててほっこりした。運び屋らしからぬ行動には観てるこちら側が心配になるくらいだったけど、それもよかったかな。うちのおじいちゃんみたいで可愛かった。
個人的には、かつて仕事人間で愛想を尽かされた主人公がもう一度家族の一員として迎え入れてもらうヒューマンドラマだと思ってる。皮肉にも犯罪を犯すことでそれが成し遂げられるけど、主人公とその家族のやりとりには胸が熱くなるシーンがたくさんあった。
イーストウッドの作品をもっと観たいと思うと同時に、これが彼の最後の作品にならないことを願うばかり。
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