Maoryu002

運び屋のMaoryu002のレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.0
イーストウッド作品ではあまり評価されてないかも。

でも良かった。クリント・イーストウッドらしく、淡々と話は進み、肝心な場面ではしっかり盛り上げる。
特にこの映画は「静」の場面が多かったのかもしれないが、生きる意味を探す主人公の悲哀が丁寧に描かれていたように思う。
何をするか、ではなく何のために行動しているのか、主人公アールの心を理解するにはあと2、3回観る必要がありそう。
最後の刑務所シーンがなんだかとてもリアルだった。

イーストウッドが「15時17分、パリ行き」以来、本作、「リチャード・ジュエル」と、“楽しませる”以上に実話の中の悲哀や苦悩を淡々と伝える、伝道師になりつつあると感じるのは私だけでしょうか。
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