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蜜蜂と遠雷のますのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
4.8
4人の背景描写や特別なエピソードがしっかり描かれているわけでもないのに、劇中の本人たちやその周囲の人たちのちょっとした言葉や表情、仕草なんかに十分すぎるほど表れている。なんならそのヒントをもとにこの4人に対してあれこれ想像を巡らせるような余白があって楽しい。原作を読みたくなった。あとダラダラと間延びするようなシーンもなくてよかった。切り方がちょうどいい。

目を見張るような展開もなければ、変に無理矢理感動させるような演出もなく淡々と進んでいくけれど、すごく作りが丁寧で静かに感動する。終わった後しばらく余韻に浸っていた。

こんなに素敵な映画のポスターをどうしてここまでダサくできるのか…
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