蜜蜂と遠雷のいっぱーそんのレビュー・感想・評価

とあるコンクールに参加した4人のピアニストにフォーカスしたドキュメンタリー映画のような仕上がり。
映画を観ているのに、まるで小説を読んでいるような不思議な感覚を覚えた。
それくらい原作の文章を巧く映像に落としこんでいるなと感じた。

登場人物たちの描写は深く掘り下げてはいない。
でも、それぞれのバックボーンが気になってしまう引きの強さがある。
そこは原作を読んで補完してみたいと思う。

見れば見るほど味わい深い、不思議な余韻を残す作品。