れおん

ラ・ヨローナ~泣く女~のれおんのレビュー・感想・評価

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)
3.5
泣く女。すべてを捨てて愛した夫に浮気をされ、嫉妬に溺れるヨローナ。彼女は息子二人を溺死させる。夫の最愛の宝を奪い、自らの宝でもあった息子たちを奪った自分を卑下。自らも川に飛び込むこととなる… 彼女の魂は召されることはない。

中南米で古くから密かに伝わる怪談『ラ・ヨローナ』を、あの死霊館シリーズのジェームズ・ワンが製作に加わり、描かれる。リンダ・カーデリニ、人気作品の脇役として、安定感のある彼女が本作で主演を演じる。

怖くはない。驚かない。しかし、ドキドキする。薄いストーリー、不自然な演出の中にも、独特の緊張感がある。ヨローナの姿も世界観とうまく融合していて、すんなりとイメージと一致した。

ラ・ヨローナのその魂、安らかに眠って欲しい。たとえ心から愛していたとしても、男なんかに左右されず、安らかに。嫉妬心は心を蝕むだけ。
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