イナゴ映画の金字塔!
そもそも恐竜が出てくるだけでぶち上がるのでストーリーの粗とか気になりません。
初代ジュラパのストーリーは恐竜と人間のストーリーだったのに、もう恐竜いるの当たり前になっちゃってるからイナゴVS人間
オマケ恐竜
の構図が出来上がってしまっていてるんだよね。
ストーリーにいまいちのめり込めなかったのはそういうところにあるのかもしれない。
ただ恐竜の種類の多さや見せ場はこれでもかってくらいあって、難しいこと考えずにお祭り映画としてみたら大満足の出来だった。
恐竜かっこいいからな
かっこいよすぎて
なんの罪もないギガノトサウルスが悪役扱いされてTレックス+テリジノサウルスに集団リンチにあう理由なんて気になりません。
好きに戦え!って台詞投げやりで好き。
今作は遂にアラン・グラントとエリー・サトラーがシリーズに復帰する。新旧主人公の共闘はベタだけどやっぱり熱くなっちゃうね。
CPとサム・ニールが並んでるだけでもう最高なんだけどここまでくると人間サイドの無敵感が強くなりすぎて食われるかもしれないスリルが弱くなるのが弊害でもあると思った。
ギガノトサウルスが襲ってくるシーンもやけにギガノトの襲い方が良心的というか…
イージーモードって感じ。
このあたりについてはまだ前作の炎の王国の方が容赦ない感じがして良かったかな。
ただロックウッドが登ってるハシゴに顎がガブッと食いつくカットは最高だった。
あと地味にドジスン再登場は草
初代でもほんのワンシーンしか出てなかったのにここから持ってくるのか。
ネドリーの最期と被せてるのは面白かった。
ドジスン!ここにいるのはドジスンじゃないか!
人間サイドもめちゃくちゃアクションしてて最早別映画か?ってレベルで詰め込みすぎな映画。
イタリアのシーンはミッションインポッシブルや007的なスパイアクション要素があって何を見てるのか分からなくなる。ただあそこのバイクアクションはまじで良かった。
アトロキラプトルとのチェイスから危機一髪で広場に出たところに2頭のカルノタウルス。あの臨場感はやばいとしか言えないんだよな。まさにジュラシックワールド。
あそこだけでご飯3杯はいける。
あとバイオシンの地下道的なところでのインディジョーンズ展開。
グラント博士が帽子に執着するところも3作目で示唆はあったものの、あそこはもうインディにしか見えなかったね。
ちなみに地味にディメトロドンが出てきたのはビビった。
翼竜や海生爬虫類など分類では恐竜ではない生き物も今までに多数出てきたものの、まさかペルム紀から爬虫類ですらない生き物をもってくるとは思ってなかった。
分類的に恐竜かどうかなんてどーでもいいんだよ!かっこよけりゃいいんだよ!背びれ最高!!という意思を感じた。
あと最大の翼竜であるケツァルコアトルスや羽毛恐竜のピロラプトルやテリジノサウルスなど、古生物ファンが「こんなの出てこんかな〜」とワクワクしてたような生き物をどんどん出してくれるのは本当に感謝せざるを得ない。
羽毛恐竜とかもいままでラプトルに毛を生やさなかったジュラシックシリーズがやっとバチバチの羽毛恐竜を出してきたことに「進化」を感じた。
テリジノサウルスは一応草食恐竜らしいけど肉食恐竜にも劣らない怖さがあって良かったね。
ギガノトサウルスはシャープなフォルムと背中の突起がかっこいい。
恐竜がいっぱい出てくるのは嬉しかったけど、ブルーももっと活躍してほしかったかな。好きなキャラだったので。
人間と恐竜は共存できるのか?という冒頭の問に対してかなりフワッとしたアンサーをつきつけてきてももう許せるぞオイ!
内容的には色々と物申したいところもあるけど「おめーらが見たがってるもん、全部みせてやるよ」と言わんばかりの粋の良さを見せてくれた。
本質的にはイナゴ映画だけどイナゴを忘れさせるくらい恐竜祭りしてくれたので素晴らしかったです。