すーとらまん

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のすーとらまんのレビュー・感想・評価

3.0
恐竜好きでジュラシックシリーズが大好きな7歳の甥っ子の映画館デビューを吹替で鑑賞。甥っ子は初めて映画館でシリーズを観れて大満足だったみたいですが、僕はシリーズがこれで終って良いのか?と思ってしまいました。

僕が思うジュラシックシリーズの良さは、あの図鑑で見たあの恐竜が本当に目の前で動いてるって感動と、その感動をもしかしたら僕たちも体験できるかもしれない夢のようなテーマパーク感だと思ってます。なのでパークもワールドも共に一作目が好きです。
今作で言えば、映画冒頭の伐採場みたいな場所での首の長い恐竜のシーンぐらいで、他のシーンはモンスターや怪獣、バイクチェイスのバイクが恐竜に変ってるだけで、恐竜映画ってよりも恐竜が出てくる映画って感じがしました。

一番問題だと思うのが、前作のラストで立ち上がった、恐竜と人間は共存できるのか、できないのか、できるならどの様な形でなのか、人間が科学的に生命を作り出す事、生命倫理などのテーマに一切、回答を出すどころか向き合う気すら無く、前作から何も進んでな事だと思います。なんなら今作のラストと前作のラストを入れ替えても問題ないぐらい何も解決してないと思います。
それなのにストーリーラインが、メイジーの救出、そのついでのブルーの子供の救出と巨大イナゴと複数あり、しかもパークシリーズのキャラクターは何故かイナゴ。せめて恐竜の問題にしてほしかった。別に恐竜が作物食い荒らすでもなんでも考えられそうなのに何故イナゴなのか本当に不思議でした。

それと、全然ドキドキしなかったです。恐竜が出てきて、ヤバい逃げろ、間一髪逃げれる。そればかりだし、旧キャストと現キャストが合流してからは、人数は多いが全員死なないだろうなってキャラしかいないので全然ドキドキしませんでした。
別に人が食われる所を見たい訳では無いですが、食われるキャラも必要だと感じました。


ブルーの活躍も見たかったし全体的にあまり良い印象では無かったですが、一緒に行った甥っ子に、「もしジュラシックパークが本当に出来たらおじさんと一緒に行くことに決めた。」と言われ、可愛すぎてグッズを沢山買ってあげちゃいました。
作品はいまいちでしたが映画体験としては満点で結果としては大満足でした。
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