すーとらまん

ウエスト・サイド・ストーリーのすーとらまんのレビュー・感想・評価

4.0
恥ずかしながら、オリジナルはもちろん名前は聞いた事はあるが、「指鳴らしながら並んで歩くミュージカル」ってぐらいの知識しかなくて鑑賞。

今回、鑑賞してこんな話なんだとビックリ。もっとハッピーな感じのラブストーリーだと思っていたので面食らってしまいました。

オリジナルとどのくらいの変更があるのかわかりませんが、白人のポーランド移民の「ジェッツ」とプエルトリコ移民の「シャークス」の生き辛さを感じる者同士の争いで、外から見ていると、その怒りはもっと他にぶつける相手がいて、それはお互い共通の相手で、「ジェッツ」も「シャークス」も同じ立場で分かり合えるはずなのにとモヤモヤしました。

きっと生き辛さを感じる弱い者同士が、共通点、今回の場合は人種から仲間意識をもって、自分たちを守るため、自分たちと違うものを排除しようとなるのは想像できるし、仲間意識を強く強くと思うほど、間違ったプライドやメンツが生まれ、エスカレートし止められない流れになる。その流れには女性たちは蚊帳の外。
凄く現代的な話に感じるが、凄く普遍的な話なのかなと感じました。
それを現代的と感じるって、ずっと昔から今まで何も解決してない問題をやっと今、問題にしだしたって事でショックを受けた。

なので昔の映画を今、再び映画化する意義を感じる映画でした。
すーとらまん

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