恋愛映画でありつつ、
根底は人種の違うグループの抗争を描いた社会派な作品。
白人アメリカ人のジェッツグループと、
プエルトリコ系のシャーク団の
抗争の中で、お互いのグループの男女が
許されない恋に落ちてしまう。
とまぁストーリーはこんな感じですが、
やっぱりダンスと歌が素晴らしくて視覚的、聴覚的な満足感が高い。
マンボ!のシーンなんかはミュージカル好きで目が肥えてる人でも、胸が高まっちゃうよね。ずっと観ていたいくらい素敵だった。
トニーとマリアの見つめ合いはいいから、もっとモブのダンス見せてくれ!ってなった笑
旧作を観た時ダンスのクオリティの高さに笑っちゃったけど、今作も当然負けてない。
各シーン、旧作は旧作の魅力が、
今作は今作の魅力が、って感じで違った良さがあったし、ブラッシュアップされてる部分もあり、
旧作ファンも納得のクオリティだと思います。
さすがはスピルバーグ。
脚本は元が舞台なので、恋愛「映画」と思って観に行くと、「思ってたんと違った」ってなるかも。
でもこの作品のテーマはそれだけじゃなくて、「分断」にあるので、どうせ観るならそこを今一度考える機会にしてほしい。
愛は、人種の垣根を、憎しみを越えることができるのか。