haizi

ウエスト・サイド・ストーリーのhaiziのレビュー・感想・評価

4.6
紛う方なき名監督、スピルバーグの紛う方なき不朽の名作への愛。

1961年版は、小学生とか中学生くらいの時に、ナントカ洋画劇場みたいな番組で観た記憶がうっすらとある程度で鑑賞した本作。

  ☆ 最 高 ☆

遥か昔に1度観ただけで、内容もうろ覚えなのに、冒頭、イキったヤンキーの登場とともに耳なじみのある音楽が!←ここでテンション爆上がり↑↑
どこまで1961年版と同じに作られているのかは分からないけど、鮮明に記憶に残っているあまりに有名な、ジョージ・チャキリスをセンターに3人で両手片足上げる振り付けはなかったように思うから(←見落としてただけだったりして。。。)きっと1961年版より派手にかっこよくなってるんだろうな。。。

何と言っても素晴らしかったのがアメリカ♪!
あの曲、ガキンチョの頃大好きで、カセットテープに録音したこの曲を飽きるほど聞いた記憶。
多分、児童演劇とかしか観た事がなかった私の、初めての本格的なミュージカル音楽だったんだろうなぁ。。。
アメリカが流れるのと同時にスクリーンに溢れるスラムの光と影と色彩と、迸るエネルギーに圧倒されて、自分でも訳の分からない涙が( ;∀;)
いやね、、、ベルナルドのキャストがぁ、やっぱりジョージ・チャキリスと比べてしまって、ちょっと残念な気持ちになったのよね、序盤で。。。
だけど、アニタとベルナルドのダンスシーンは圧巻。
身体からエネルギーが迸ってて、二人が踊っているシーンは、他にいっぱいキャストが踊っていても、二人に目がいっちゃって仕方なかった。眼福♥


私、本作は、ヤンキー同士の小競り合いに巻き込まれた、気の毒な悲恋物語と思っていたんだけど、改めて観賞してとても深い物語なんだと気付いた。

特に今、世の中で色々悲しいことが起きてるから、私がこじつけちゃってるだけかもだけど、巨匠スピルバーグがなぜ今、本作をリバイバルしたのかを考えちゃった( ゚д゚)ウム
人種とか諸々の差別とか暴力とか、今やアメリカだけじゃない重い問題。

お隣さん(家とか地域とか国とか色々。。。)にマウント取りたい気持ちも分からないではないし、縄張りとかメンツとか色々あるんだろうけどさ、話し合いで何とかできないものかしら。
本作の元ネタ描いたシェイクスピアさんもおんなじ事訴えたかったんじゃないかなぁ。。。


観てよかった。
haizi

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