通りすがりのいがぐり

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りの通りすがりのいがぐりのレビュー・感想・評価

5.0
気楽に行こうぜ もう一度
単純明快純粋無垢な楽しさ満載娯楽超大作が帰ってきた。贅沢な予算と個性的な俳優陣で描かれる大人気TRPGの映像化という名目で、慣れ親しんだ"あの頃の楽しいハリウッド映画"が帰ってきたのだ。吟遊詩人の盗賊と姉御肌の戦士に芽が出ない盗人魔法使いに迫害を受ける変身種族の少女のパーティーによる楽しくも数多の苦難が待ち受ける冒険譚は懐かしくも新鮮で、幼い頃にテレビで体験できたあのワクワクがたんまり詰まっている。悪の親玉もいいモブキャラも悪いモブキャラにすらあの時テレビで輝いていたキャラクターの生写しのようでこれまた見てて楽しい。勿論、楽しいだけでなく話もこれまた良い。4人とも訳ありなメンバーたちの再起をかけたドラマを通じて"人生は本気にさえなればやり直せるし消化させることができる(とことん悪いヤツは例外)"という力の籠ったテーマをどストレートに投げかけてくる。

もし、予告の時点で果たしていかがなものか?と思った人ほど観てほしい。この映画にはあの頃の楽しさといい仲間(または友達)ないる心地よさに人生をやり直す事の尊さと難しさを的確に描いてる令和最大の娯楽映画だからだ。