5loth

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りの5lothのレビュー・感想・評価

3.5
ユーモアと自由と誇り、人生に必要なものが全てこの映画の中にあったので優勝です。

権力者は嘘にまみれ、市井を顧みることがない。されど後悔と誇りはそれぞれの暮らしの中にあるという古典でありながら、世界が中世化し格差が広がっているからこそ今最も現代性を持つテーマ。

魔法は万能ではない。か弱いからこそ、使用者が自分自身と向き合わなければならない、という描写が『ダイの大冒険』のポップを見て以来、僕のツボの一つなので、サイモンは大大大好きすぎる。

間違えたとしても正しいことをしていい、することが出来るというエドガンのマクガフィンも好きだし、ドリックの素っ気ない喋りと徐々に人間を好きになっていく心情の変化の見せ方もいい、ホルガの実は情熱的であるが故に間違え、それでも情熱で突破する所も好きになってしまう。
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