Mackeyホンダ

6アンダーグラウンドのMackeyホンダのレビュー・感想・評価

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)
4.5
こりゃすごい!ど派手!規模デカ!火薬の量!

単に評判が良かったのと、かつての推し女優だったメラニー・ロランが出演しているのが決め手になって再生したが、後からマイケル・ベイ監督と知って腑に落ちた。

ド頭のカーアクションからもうスゴイ。ミッションに失敗して重傷を負った仲間を乗せて、何十台も追いかけてくる敵の車やバイク(ヘリまで!)から超絶ドラテクで逃げる逃げる!蛍光緑色のスポーツカーがイタリアの街並みに映える!

対向車線でアクセルベタ踏みはデフォルト。ひっくり返って積み荷のリンゴをぶちまける対向車!急に切り返して車一台分の細道を猛スピードで駆け抜ける!人ごみにツッコむ!路面店吹き飛ばす!美術館内も構わず乗り入れて貴重な美術品をぶっ壊す!車内では重症人の血が噴水のように吹き出す!ぶっ飛ぶ敵車!そこでなぜか大爆発!

主人公たちが何者なのか、何をして、何から逃げているのか。まったくもって不明でも(後に説明がある)そんなの全然関係ない。冒頭20分で一気に引き込まれた。NETFLIX資本(しかもマイケル・ベイ監督)の金ジャブ映画の画ヂカラはマジで半端ないね。

どの国にも組織にも属さないプロフェッショナル集団が「世界を少しでも良くするために」悪人を成敗する――という、設定だけ言えば「何とか野郎Aチーム」だが、個人的にはそこはあまり重要じゃない。規模が違う。ド派手さが段違い。いやあ、興奮した。

ライアン・レイノルズ主演だから、ハードになり過ぎない(それでいてフザけ過ぎない)コメディ要素も絶妙。

チームメンバー6人(+1人)のキャラが良かったね。元CIA、元殺し屋、元軍人、元ドクターなど、それぞれの道で最高峰の技術を持つ超一流たち。見た目も性格もわかりやすく、入り乱れた展開でもゴッチャになることはなかった。

個人的に推しメンバーはフォーかな。元泥棒の身軽さを活かしたパルクールアクションが完全にツボった。とんでもない高所の細い縁の上を全力疾走し、屋根から屋根へ忍者のように飛び移る。ときに俯瞰、ときに一人称視点で追うスリリングなカメラワークにクラクラした。もしこの作品を他人に勧めるなら「フォーって奴のアクションに注目な!」って言う。

書ききれないのであとは割愛するけど、ド派手エンタメ好きとしては満足して余るほどの「超ド派手エンタメ作品」だった。

メラニーはいい歳の取り方をしている。
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