このレビューはネタバレを含みます
普段はレビューで批判を書かないようにしているのだけど。。
前半が音楽のPVのようで感情移入が出来ない。特に港にはキャラクターとして魅力がないし(聖人過ぎる)、声が棒読みでなんでEXILEなんて使ってしまったのか？二人が結ばれるまでの描写が弱い。カラオケで流れる動画か？と思った。映画館でこんなシラけた空気味わったの初めてだ。
中盤からは多少持ち直したけど。
港が水の中に出てくるのはシュールでホラー感がある。
港が亡くなる日、いきなりサーフィンが上手くなってたり(その前の場面で自分はまだ波に乗れてないって言ってなかったか？)、妹と主人公が険悪ムードだったのが次のシーンでは普通の仲になってたり、最後のビルから波に乗るシーンは水の下に泳げばよかったのでは？とか、ストーリーが全体的に稚拙に感じた。
正直、港が犬で言葉を発しなく、ペットが死ぬストーリーだったらそっちのほうが感動したと思う。
あと悪役のヤンキーのキャラがテンプレ過ぎて浅い。作画は良い描写もいくつかあったが予算が足りなかったんだろうなと思う箇所が結構あった(その描写、夜明け告げるルーのうたで見たってのもあった…)。
いや、湯浅監督と吉田玲子脚本でここまで酷くなるか！？めっちゃ期待したんだけど、なぜこうなる？夜明け告げるルーのうたはめっちゃ良かったじゃん！？
ショックで呆然としてたけど一日経って考えてみれば、これはだいぶ君の名はを意識して作られた気がする。芸能人を声優にそえて、EXILEの曲、恋愛要素多めのストーリー。それでまあ、湯浅監督の持ち味がほとんど無くなってしまった。
いいところをあげるとすると、ヒーローの理由とスマホの暗証番号が分かるシーン、最後港が消える覚悟で歌うシーンは感動した。湯浅監督は不思議な力で感動させてくる。
