このレビューはネタバレを含みます
いわゆるリア充描写があることは知っていたので、 こんなこと本当にあるの!?と思いつつ前半はみていました。
港が〜というのもあらすじで知っていた上でしたが、思った以上に悲しくて、ひな子と港の二人を好きになっていたんだなあと思いました。(キャラクターが魅力的に描かれていることと、細かな動きの描写が丁寧だからかなあと。台詞もストレートに伝わってきてよかった)
誰もが味わうであろう、喪失、時間の経過とともに選ばなければいけない道について考えさせられました。
ひな子の手すら掴めないと、港が突きつけられる場面は辛かった。二人がほんとうにお似合いの恋人で心から思いあっているのがわかるだけに。
ひな子の気持ちはまだ港にあって、でもその気持ちを抱えたままでも一歩踏み出せるようになった。
これからもひな子はたくさんの波と出会ってそれらを乗り越えたりまたは飲まれそうになっては立ち上がったりして行くのだろうなあ。パンフレットの港が波の中に描かれているのは、港自身も言っていたように、港も「一つの波」ということなのかなあと思って涙が…。
ひな子と港、とてもお似合いで素敵な二人だなあとエンディングロールのときもひたすらに思いました。切なくも素敵なふたりの物語。