描きたい、が止まらないのOkamoriYのレビュー・感想・評価

自閉症の画家・古久保憲満さんに密着したドキュメンタリー。

古久保さんは、185cmの大きな体をきゅっと丸めて驚くほど細かい絵を描く。
描くときはすごい集中力を見せる。
美術館で、既に展示されてしまった作品のカバーを外させて手を加えるくらい、自分の絵のクオリティに強いこだわりもあり、立派なアーティスト。
けれど一方では、両親が死んだらどうやって生きていけばいいのかと自立の悩みも抱えている。
障害のあるアーティストを題材にした感動ポルノではない。一人の苦悩する若者の姿がここにはあった。