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描きたい、が止まらないのBCのネタバレレビュー・内容・結末

描きたい、が止まらない(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

障害者のドキュメンタリーだけど、苦労話などで感動を煽るのではなく、
おしゃべりで絵を書くのが大好きな青年の日常をありのまま映し出しているのが良かった。
両親も過保護ではなく、つかず離れずの距離感で息子の自立を考え、
息子はそういう両親の気持ちをくんだうえで、自分が出来ることから自立へと歩みだし、自信が持てるようになっていっている。
言葉は話せるし、知能の遅れはそんなになさそうなので、自分の障害も客観的に見つめられる。

舞台挨拶のトークで「絵を仕事にしたら絵を描くことを楽しめなくなってしまう」旨も語っていて、しっかりした好青年だなと。

障害者でも健常者でも若者にとって【自立】は最大のテーマ。
明確な答えはないから難しいけど、暮らしの中で自然に見つめていっているご本人やご両親は見ていてエールをおくりたくなりましたよ。
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