Ryuichi

バード・ボックスのRyuichiのレビュー・感想・評価

バード・ボックス(2018年製作の映画)
3.3
スサンネビア監督
過去作品共通して"家族"がテーマにある監督。

主演は『しあわせの隠れ場所』でオスカーを受賞したサンドラブロック、そしてそのサンドラブロック演じるマロリーを支えるトムを『ムーンライト』で高い評価を受けたトレヴァンテローズが演じる。

そして中でもここに出てるんだ!となったのがローサ サラザール。彼女は来年春公開の『アリータ バトルエンジェル』でアリータ役でモーションキャプチャーを駆使して見事にアリータになってるのよ。

中身としてはマロリーが序盤で描いてる作品はもう最後の晩餐でしょあれわ笑
あんまりその辺の知識はないし今作のモチーフになってるのがおそらく聖書関連かなと、鳥を象徴的に描いてる点も含め。気になって他の方の調べてるとナガさんという方が素晴らしい考察をしておりその点がもっと詳しく記載されてたのですごく自分の中では腑に落ちました。

作中の人物はすべからく目隠しをして外を、それを見ないようにしている。
鑑賞者の我々は全てが見えるんだけどちょいちょい布の被った視点が入ってくるから不思議と物語の中に入り込んでしまう『クワイエットプレイス』みたいな。その点はあぁ既視感はあるけど効果的だなと。

また類似してるのが子供が物語の中心にいること。やっぱり未来の希望的な位置なのかな。子供の名前を付けないでボーイ、ガールと。観察役を本当の我が子にはやらせないようにしたりとけっこう生々しくて卑しい大人像がそこにはあったな。

この世界の中での救いは愛と他者との繋がりとかってことかい最後を見る限り。
Netflix映画良いよなぁ。
Ryuichi

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