テッド・バンディについては、なんとなくの知識はある程度で観たのだけど、ちょっと思っていたのと違った。
テッドが魅力的な人物であることは十分見て取れるけど(これはザックが相当ハマってた)、テッドが何故こういう事件を起こすに至ったかという部分が掘り下げられている訳ではない。リズの視点で話が進行するからか、テッドとリズの愛の物語みたいになっている気がする。
そもそもテッドがすべてを話して死んだ訳ではないので、こういう作りになるのは仕方がないのかもしれないが、モヤモヤが残った。なぜリズが殺されずに済んだのかもわからないし。
テッドの犯行場面はラストまで全くないので、この映画だけ見ていたら、テッドは冤罪かも?って思ってしまうような流れになっている。だから、最後にリズが面会に行ったときにテッドが示したことが事実だとしたら…
あのシーンはぞっとした。
この監督、テッド・バンディのドキュメンタリーを撮った人みたいだけど、ドキュメンタリーがあるなら、わざわざ映画化しなくてもいいような。本物には勝てないもんね。エンドロールの本人映像がすべて持って行ってしまったように。
あのサンドイッチ同僚、ハーレイ・ジョエル・オスメントだったのか。確かにどこかで観たような…?って思ってたけど、気付かなかった。衝撃。