シェーン

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのシェーンのレビュー・感想・評価

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ディカプリオの演技よかったです。食事のシーンや顎出して返事するのとかツボでした。時折ジャック・ニコルソンにも見えました。俳優陣みなさんよかったです。劇伴も不穏だったり、その時代の音楽も流れていたり時代背景もしっかりして没入できました。3時間もあんのかよと思いましたが、長くは感じませんでした。編集の力がすんごいでしょうね。蝿にも意味はあるはず。

スコセッシは映画を通して人間の「業」を撮りたいんだなと思って観てました。もっと言えば人間の持つ本質。いいところ、わるいところ全部ひっくるめて。それは流行りに関係なく人類が在り続ける限り存在するもの。そうなると物語や脚本を熟考して伝えたいテーマを練ってるのかなと思いました。

それとスコセッシがヒーロー映画批判してるのが何となくわかりました。あれは物語というより「キャラクター」を魅せたいんだろうなあ。激しいアクション、最新技術のCG...どうかっこよく見せたり喜んでもらえるか、そっちの方に重点を置いてる気がします。それに対してスコセッシは人間の「業」。それじゃ噛み合わないと思ってしまう。ヒーロー映画も好きですけどね。ヒーロー映画の方が時間長く感じるのは編集の力なんですかね?


スコセッシといいストーンズもバリバリに素敵な作品出してくれたお陰で、下の世代の私達は年齢を言い訳に何か挑戦することを諦めるのが不可能になりました。もしかしたら不可能なことなんて何もないのかもしれない。くたばるまでやり続けたいです。ありがとうございます。
シェーン

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