りば

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのりばのレビュー・感想・評価

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3時間半、眠たくならないか心配だったけど全くそんな心配は無用だった。ゆったりとしてるけどテンポは良くてすごく面白かった!

オセージ族の慣習や文化が非常に興味深かった。白人移民がもたらした侵略と支配自体がアメリカという国の成り立ちの側面であることは今の世界情勢を鑑みても複雑な気持ち。

ディカプリオ演じるアーネストはモリーへの愛情とキングへの従順という複雑な二面性がどちらも嘘が無いように私には見えた。言ってることとやってることはめちゃくちゃだけど矛盾する感情に葛藤する演技はさすがだなあと。観てる側はアホーー👊💢って感じだったけど。あまりの愚かさに白目🙄
でも流されやすいとか誰に対しても良い顔しいとかっていう人はまあいるよね。そういうのってわからなくはないからやっぱり苦しいよね。

そしてモリーが主人公じゃないのってくらい存在感と演技が素晴らしかった。あまり喋らず表情で語る。最後のアーネストを問い詰めるシーンは、何も言わないけど全部分かってるんだよね?😭モリーどうすんの〜〜と思ってたけど感情を顕にしたり、相手を攻撃することなく最後まで達観した姿が印象的だった。
オセージの自然信仰と白人の一神教の対比も黙るモリーと言葉巧みな白人男性に現れていた気もする。モリーが太陽に祈るシーンが美しくて好きだった。

すごく充実した3時間半だったけどさすがに長いので、前半のことを後半あまり覚えていなかったり、情報量の多さを観たあとすぐは整理するのが難しかった🥶でも観て良かった。本当に。

デニーロは後半ずっと☹️←この顔
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