デ・ニーロ恐ろしい...
206分という約3時間半耐えられるかなという不安を抱いて映画館に向かいましたが全く問題なかったです。
むしろ206分退屈することなく映画の世界観、時代にのめり込むような感覚がたまらなく最高でした。
基本会話のシーン多めなのにこんなに集中できるんだなと思うくらい全編通して退屈なところがなかったので、スコセッシ監督の手腕の光った魂のこもった作品だったと感じました。
ディカプリオはもちろん、今回はロバート・デ・ニーロの名優ぶりを直に感じることができ一見優しそうなのに実は誰よりも野心家で目的のためなら手段を選ばない男こそが最も恐ろしい存在なのだなと痛感しました。
周りに気を配り誰からも信頼されている傍ら、本心は人の命をなんとも思わず人を駒としてしか見てないなと感じるシーンが幾度もあり、ディカプリオもどんどんのめり込んでいく様があまりにも痛々しく辛かったです。
こんなことが100年前にあったこと、石油といった権力を巡る血塗られた争いがあまりにも醜く残酷なものか改めて知ることができ、歴史スペクタクルとしても上質で素晴らしかったので是非観ていただきたい作品です。