オデタ

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのオデタのレビュー・感想・評価

4.4
まず言いたい、やはり観て良かった。

本編約3時間半は、わかっていたけどやはり長かった。

しかしダラダラではなくきっちり最後まで見届けられるように作られていたのは素晴らしい。

このような映画は興味ある人ない人分かれるが、興味持たれた人なら観て良かった思う出来栄えだと思います。

個人的にネイティブ・アメリカン(この映画内で言うインディアン)に興味があり、劇中の時代背景のその人々の生活ぶりやファッション、宗教観念的な物が細かく表現され美しい映像で観る事が出来、本編のストーリーとはまた別の視点からも強く堪能させて頂きました。

本編2時間あたりから、少しずつ意識せずに観ていても伝わってきてしまうデカプリオとその妻役の女優さんの演技の巧さなどグングン心に入ってきて、うん。この作品アカデミー賞、もしかしたらW主演賞だったり、脚本、作品、監督、美術、衣裳デザイン、、、色々獲る作品なのではないかな〜と自分勝手に思いました。期待しちゃってるだけかもですが…

アメリカで実際にあった惨劇が描かれてる為、悲しい出来事であり、許されざる事件ではありますが、約100年前にこのような場所でこのような出来事があったと言う事を知る事が出来、一つの歴史を学んだような気持ちにもなりました。

ネイティブ・アメリカン系の作品は、僕の中では映画一つ選べと言われるとこれを選ぶ程好きなダニエル・デイ・ルイス主演の「ラスト・オブ・モヒカン」や、ケヴィン・コスナーが私財投じて制作し、アカデミー賞(確か)7冠程を獲得した「ダンス・ウィズ・ウルブズ」がパッと浮かびますが、それはまだネイティブ・アメリカンの人たちが、自分達の文化を維持出来ていた時代の作品であり、今作の様に白人の一方的な政策の為に居留区などに追いやられた後、白人的な生活様式になった上でネイティブ・アメリカンの人達がこのように主体となる作品は初めてだった為、全く新しい知識が映像を通してインプット出来ました。

映像、特に冒頭部分がとても美しかった事や、とにかくネイティブ・アメリカンの方々も白人の人々も都度着てる服装がカッコよかった!
ほんとにカッコよかった‼︎
ラルフローレンのRRのようなファッションばかり、逆に言うと、当時一人一人がこんなに服持ってたのかな?とおもうほどデカプリオ筆頭に毎日服装が違い、少し気になりました。
犯行動機や犯人は最初の方からわかるので、サスペンスとも違うかと思いますが、ヒューマンドラマとして、派手さはないが、落ち着いた名作として後世に残るのではないでしょうか。
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