よっちゃん

乙女たちの秘めごとのよっちゃんのレビュー・感想・評価

乙女たちの秘めごと(2017年製作の映画)
2.5
久しぶりに映画を観て不快になった。画的な美しさはあったと思います。それだけ。

基本的に、自分が内容を面白いと思わなくても、映画ってわざわざひとつの世界を映像化してくれているので、エンタメとして成立しているというか、ベースとして"映画"が面白いっていうところがあると思うのです。この作品はそれを上回る不快さがありました。

誰が観て納得するようにつくられたのかわかりませんでした。男性が見ても女性が見ても気持ち悪いのでは?あまりにも身勝手で、理知に欠け、奇妙な仲間意識だけが強い女性の集団。下品な表現で恐縮ですがツレションみたいな気持ち悪さでした。

女性の中の性欲を肯定する意図かと思ったけどそういう結末ではなかったように思うし、もしそうだったとしたらあまりにも道徳的な不義が邪魔して受け入れられない。
愛する人が当時の社会的な規範に背いたことで一緒にいられなくなるところにスポットするならそこの背景が掘り下げられなかった理由がわからない。

なんだったんだ。早く2人で逃げればまだ愛の話だったし、ツレションの話ではなかったと思う。
よっちゃん

よっちゃん