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幸せへのまわり道のpenのレビュー・感想・評価

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)
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TV画面、収録スタジオのモニター、写真を収める枠、窓。様々なフレームが画面の中に存在しており、印象に残る。そもそも映画自体のフレームが切り替わる。
枠が印象付けられるからこそ、フレームの外に出た時の違いは何かと序盤のロイドのような考え方でロジャース氏を見てしまいそうになるが、枠を飛び越えてもその人自身の考え方、想い、相手と向かい合う時の姿勢は変わらない。だからか、ロジャース氏の言葉が胸残る。

映画の中で沈黙する場面があると惹き寄せられてしまうのだが、本作にはそういう好きな時間があった。
会話の中で僅かに生まれる、神妙さと気まずさと黙考がないまぜになった「間」もまた良かった。
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